見えない物を見ようとして望遠鏡を覗き込んだ
さて、前回ロックの話をしたな。
ロックして1つの対象に執着するのが良くない事は前回で分かってもらえただろう。
今回も似たような話だ。
目の前の物しか見えない人より、全体を俯瞰出来る人の方が強い。
14人の発言を見るのと、1人の発言を見るのでは情報量がまず違う。
本当に1人しか見ないなんてことはないだろうが、ものの例えだ。
全員の発言を見るのも大変だが、
常に発言の一言一句を細かく見る必要は無い。
初めのうちは戦術論や陣形がどうこうの話ばかりなら見なくてもいいくらいだ。
流し見して気になる所を拾っていく方が楽だし、案外そういった時に気づいた違和感から狼に繋がることも多い。
個人の処理能力にもよるが、全員の発言を全て読んで理解するのは結構な負担になる、どうせ要素にならないものなら初めから拾わん方が無駄にもならん。
全体を見ながら人物相関図みたいなものを考えておくとライン考察なんかがしやすくなる。
疑い先が変わった時も追いかけやすい。
夜空を見上げて星を探すのに、望遠鏡で一つ一つの星を見ていかなくとも季節や時間、方角や周りの星の位置から探した方が見つかるだろう。
天体観測なんてしたことは無いが多分そんな感じだ。
狼を捕まえて吊ろうと思ったら、深く見る必要がある。周りを説得するだけの理由を持って来なければならないからな。
だが、狼を探すだけなら深く見ずとも見つける事は出来る。
初めのうちは対象を絞らずに全体を見ることを意識してみるといい。
全体を見れる様になればライン考察や盤面考察の精度も自然と上がってくるだろうし、どこを襲撃するとメリットが大きいか、どこを護衛すれば成功するかなんてのも分かるようになってくる。
将棋や戦争でも、大局を見られる側が勝つ。
人狼でもそんなもんだ。